予防接種の受け付けについて
予防接種を受けるにあたって
同時に複数の予防接種を接種することも可能です。
予防接種とは
予防接種は、細菌やウイルスなどの病原体からつくったワクチン(抗原物質)を接種することによって免疫をつけ、特定の病気になりにくくし、また、たとえその病気になったとしても軽く済むように行われます。
ワクチンは、感染症の原因となる各種の細菌やウイルスの病原性を弱めたり、また、それらを無毒化したりしてつくられます。
感染や重症化を防ぐ
これを注入することによって、体内に抗体(病原体と結合し、それを体内から除去するように働くたんぱく分子)をつくらせ、当該感染症に罹りにくくし、また重症化を防ぎます。ほかに、感染症の流行を阻止する(集団免疫)という目的もあります。予防接種は「自分のため、そして周りのみんなのため」に受けるのです。
海外渡航される方へ
海外赴任や留学、旅行などの際、ワクチン(抗原物質)によって予防することのできる病気が少なくありません。また、入国にあたって必ず必要とされるワクチンもあります。渡航先における健康を守るために予防接種をお受けください(自費)。ワクチンによっては、免疫ができるまでに時間を要するものもありますので、海外渡航が決まりましたら、早めにご相談ください。
※海外渡航する際には、厚生労働省のFORTH厚生労働省検疫所・ホームページが参考になります(海外における感染症情報が掲載されています)。
当クリニックの予防接種
予防接種 | どんな時に必要か | 接種回数 | 有効期間 | 事前抗体検査 |
---|---|---|---|---|
破傷風 【トキソイド】 |
海外への長期滞在者 | 3回 1ヵ月後/1年 |
10年間 | ― |
狂犬病 【不活化ワクチン】 |
途上国への長期滞在者 | 3回 1ヵ月後/6ヵ月 |
2年間 | ― |
日本脳炎 【不活化ワクチン】 |
東・東南アジアの農村地帯への長期滞在者 | 3回 1~4週間後/1年後 |
4年間 | ― |
A型肝炎 【不活化ワクチン】 |
途上国への長期滞在者 | 3回 2~4週間後/1年後 |
10年以上 | ○ |
B型肝炎 【不活化ワクチン】 |
アジア、アフリカへの長期滞在者 | 3回 1ヵ月後/6ヵ月 |
10年以上 | ○ |
麻疹 【生ワクチン】 |
成人で感染していない | 1回 | 永久的 | ○ |
風疹 【生ワクチン】 |
成人で感染していない | 1回 | 永久的 | ○ |
流行性耳下腺炎(おたふく) 【生ワクチン】 |
成人で感染していない | 1回 | 永久的 | ○ |
インフルエンザワクチン
摂取期間中は、随時受け付けております。毎年10月下旬頃からの予定です。
インフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変え、異なるタイプが流行するので、それに対抗するために、予防接種も年ごとに行う必要があります。
インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続します。日本では、インフルエンザが例年12月~翌3月頃に流行することを考えると、毎年12月中旬頃までに接種するのが望ましいでしょう。
※高齢者を対象としたインフルエンザ予防接種は、予防接種法に基づく「定期接種」ですので「公費助成」が受けられます。詳しくは、お住まいの市区町村にご確認ください。
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌による髄膜炎や肺炎、中耳炎などの病気を予防するために接種します。肺炎球菌ワクチンは毎年受ける必要はなく、一度受ければ少なくとも5年間は効果が続きます。
接種対象者
- 65歳以上の方
- 64歳以下でも下記の慢性疾患やリスクを有する人
慢性の呼吸器疾患(ぜん息、COPD、気管支拡張症など)、糖尿病、慢性心不全、慢性肝疾患のある方、養護老人ホームや長期療養施設などの居住者、長期免疫療法を受けている人(白血病、慢性腎不全など)
※高齢者を対象とした成人用肺炎球菌ワクチンは、予防接種法に基づく「定期接種」です(定期接種の対象となる方は、生年月日により毎年異なります)。対象期間内に、市町村の契約医療機関や保健所で接種を受けると、「公費助成」が受けられます。詳しくは、お住まいの市区町村にご確認ください。
帯状疱疹ワクチン(水痘帯状疱疹ワクチン)、シングリックス
帯状疱疹ワクチンを接種すれば、帯状疱疹の発症を70%程度抑制することができます。帯状疱疹になった場合でも、重症化や重篤な合併症(帯状疱疹後神経痛)の防止が期待できます。
また、帯状疱疹専用ワクチン「シングリックス」の接種も行っております。発症予防・長期予防において、より高い効果を期待できます。
- 回数:2回(1回目から2ヶ月あけて2回目を接種)
- 料金:1回 22,000円(税込)× 2回接種